IPP 【Internet Printing Protocol】 IPPS / IPP over SSL/TLS

概要

IPP(Internet Printing Protocol)とは、インターネットなどのIPネットワークを通じてプリンタの制御をプロトコル(通信手順)の一つ。IETFによってRFC 2565~2569、8010~8011として標準化された。サーバ側(プリンタ側)のデフォルトポート番号TCPの631番。

Wi-Fiイーサネットなどでネットワークに接続されたプリンタコンピュータの間で印刷データや制御情報をやり取りする方式を定めている。Webデータの伝送に用いられるHTTPを応用したもので、プリンタ側がWebサーバコンピュータ側がWebクライアントのように振る舞う。

プリンタの機種ごとに適切なデバイスドライバが必要になるが、IPで通信可能なら原理的にはIPPによる印刷を依頼することができ、インターネットや広域のVPNを経由して離れた場所にあるプリンタに印刷をうという使い方もできる。HTTP認証によって限られた端末のみから接続を受け付けるよう設定することもできる。

信用できない通信経路を経由する場合にはWebサイトの閲覧と同じようにSSL/TLSによって通信暗号化し、盗聴や改竄から保護することもできる。その場合はHTTPに対するHTTPSのように、「IPPS」(IPP over SSL/TLS)と呼ばれることもある。

(2021.7.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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