FreeSync
FreeSyncとは?

ディスプレイが映像信号により画面を買い替える周期を「リフレッシュレート」(refresh rate)という。通常はあらかじめ設定された固定のレートで動作するが、ビデオカードが映像を生成する速度はその時々の処理負荷によって変動する。
表示側と出力側でタイミングがずれると、一枚の画面に異なる時刻のフレームが混在して表示される「ティアリング」(tearing)や、映像が不規則にカクつく「スタッタリング」(stuttering)が生じる。一般的な事務作業や動画視聴ではタイミングのずれを体感しにくいが、激しい動きを伴う3次元グラフィックスのゲームでは操作感や視認性に直結する。
FreeSyncはディスプレイ側のリフレッシュレートをビデオカードの出力に追従させることで、これらの乱れを軽減する。VESA(ビデオエレクトロニクス規格協会)が標準化した「Adaptive-Sync」をベースとしており、ディスプレイ側に専用ハードウェアを必要としない。様々な価格帯の対応製品が存在し、同社以外のビデオチップを搭載したコンピュータやゲーム機でも対応していれば利用できる。
同社では機能水準に応じた認証区分を設けており、基本的な可変リフレッシュレート機能を提供する「FreeSync」のほか、低フレームレート時の補完機能やHDR表示への対応を要件とする「FreeSync Premium」「FreeSync Premium Pro」といった上位グレードもある。
このような可変リフレッシュレート技術は他にもあり、「VRR」(Variable Refresh Rate)と総称される。米エヌビディア(NVIDIA)社は独自のVRR規格「G-SYNC」を展開しており、初期は対応ディスプレイに専用モジュールが必要だった。近年はNVIDIA製ビデオチップからFreeSync対応ディスプレイへの接続でVRRが機能する「G-SYNC Compatible」認証も運用されている。