FreeSync
概要
FreeSyncとは、コンピュータ内部のビデオカード(グラフィックカード)とディスプレイ装置の同期技術の一つ。米AMD社が開発した仕様で、主にRadeonシリーズなどの同社製ビデオチップで利用される。ディスプレイの画面書き換え周期(リフレッシュレート)をビデオカード側のそれに合わせて動的に変化させることができる。これにより、両者の書き換えタイミングが合わずに生じる表示の崩れ(ティアリング)や画面への書き換え反映の遅れ(スタッタリング)を軽減することができる。
一般的なコンピュータの使用法では、動画像のコマ(フレーム)単位のズレや遅れはほとんど気にならないが、アクション性の強い3次元グラフィックスのゲームなどを遊ぶ場合には操作感に直結する要素であるため、FreeSyncのような同期技術を用いたほうが快適に遊ぶことができる。
このような可変リフレッシュレート技術は「VRR」(Variable Refresh Rate)と総称され、ビデオチップ業界におけるAMD社のライバルである米エヌビディア(NVIDIA)社では独自のVRR規格の「G-SYNC」方式を推進している。
(2020.9.6更新)