アモルファスシリコン 【amorphous silicon】 非晶質シリコン

概要

アモルファスシリコン(amorphous silicon)とは、固体のシリコン(Si:ケイ素)の単体のうち、結晶構造を持たず原子が無秩序に集まった非晶質(アモルファス)状態のもの。実用上は水素を添加して安定させた水素化アモルファスシリコンの形で用いることが多い。

ダイアモンド型のような規則正しい結晶構造になっていない固体シリコンで、半導体材料としては自由電子正孔などのキャリア(電荷の担体)が移動しにくいが、薄膜に加工するのが容易(低コストで大きな膜を製造できる)で、光をよく吸収するといった性質がある。

これらの性質から、TFT液晶ディスプレイなどに用いられる薄膜トランジスタや、太陽電池、光学センサー、コピー機やレーザープリンタの感光体などの材料としてよく用いられる。

(2018.12.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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