スキャン 【scan】 スキャニング / scanning / 走査
概要
スキャン(scan)とは、走査(する)、精査(する)、検査(する)、見渡す、詳しく調べる、などの意味を持つ英単語。端から端まで順番に調べる、取り込む、といったニュアンスがある。スキャンを行なう装置やソフトウェア、システムを「スキャナ」(scanner)という。画像の取り込み
画像処理などの分野では、光学センサーなどで物体の表面の色を読み取り、一定の範囲を画像データとしてコンピュータに取り込むことをスキャンという。そのような装置のことを「イメージスキャナ」(image scanner)という。
ディスプレイの走査
ディスプレイ装置が画面を左から右に、あるいは上から下に順番に描画することをスキャンと呼び、その頻度をスキャンレート(同期周波数/走査周波数)という。一般的な装置では毎秒数十回のスキャン動作を繰り返している。
セキュリティ検査
情報セキュリティの分野では、コンピュータに保安上の問題(脆弱性やウイルス感染など)がないかを調べるために、複数の対象を順番に虱潰しに検査することをスキャンという。
例えば、ネットワークを通じて外部からTCP/IPのポート番号に順番に接続を試み、各ポートの応答により使われているソフトウェアや動作設定などを調査することを「ポートスキャン」(port scan)という。
また、ウイルス対策ソフトなどが、外部から取り込んだソフトウェアやデータファイルなどにコンピュータウイルスなどが混入していないか調査することを「ウイルススキャン」(virus scan)という。
(2020.2.20更新)