リフレッシュ 【refresh】

概要

リフレッシュ(refresh)とは、元気づける、元気になる、すっきりさせる、すっきりする、新たにする、蘇らせる、新鮮さを保つ、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、同じ動作を再び行うことや、周期的に同じ動作を繰り返すこと、最初の状態に戻すことなどをリフレッシュということが多い。

リフレッシュ動作

機器や装置などの挙動などについて、同じ動作や処理を一定時間ごとに繰り返し行うことをリフレッシュということがある。例えば、DRAMの記憶素子から自然放電で記録内容が失われるのを防ぐために一定時間ごとに電荷を再注入する動作や、ディスプレイ装置が一定時間ごとに画面の走査を繰り返して表示や書き換えを行う動作などが該当する。

ソフトウェアのリフレッシュ

ソフトウェアのリフレッシュという場合には、利用者が作成・保存したデータや、入力・編集した設定情報などを保ったまま、プログラムファイルなどを初期状態に戻し、導入直後と同じように使える状態に戻すことを指すことがある。データや設定が引き継がれる点で再インストールなどとは区別される。

Webブラウザの場合には表示されているWebページを読み込み直し、表示し直すことをリフレッシュという。「リロード」「更新」などとも呼ばれ、Webサーバ側の状態の変化をページに反映させたい場合や、ブラウザ側に保存されたキャッシュ(複製)の内容が古く、最新の内容に更新したい場合などに行われる。

リフレッシュ品

機器の中古販売などでは、「リフレッシュ品」という区分がある。これは、以前の所有者から引き取った機器を、消耗・摩耗部品を交換したり、故障・破損箇所を修理・交換したり、コンピュータの場合には内蔵ソフトウェアを初期状態に戻すなどして、新品に近い状態に再生したものを指す。

前の持ち主から買い取ったあと特に手を加えていない通常の中古品より状態が良いことを表すために用いられる販売区分で、販売価格もその分だけ若干割高なことが多い。ほぼ同じ意味で「リファービッシュ」(refurbish)という語が用いられることもある。

(2023.12.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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