OpenXPS 【.oxpsファイル】 OXPS
概要
OpenXPS(.oxpsファイル)とは、電子文書を記述するためのXMLベースのマークアップ言語およびファイル形式の一つ。米マイクロソフト(Microsoft)社が開発した「XPS」を元に標準化団体のEcma Internationalが2009年にECMA-388として標準化したもの。ワープロソフトやDTPソフトなどで作成した文書をOpenXPS形式で保存すれば、他のコンピュータ上でも機種やソフトウェア環境、フォント環境などに依らず製作時とほとんど同じように表示・印刷することができる。機能的には米アドビ(Adobe)社のPDF(Portable Document Format)に近いが直接の互換性はない。
OpenXPSファイルの作成は個々のアプリケーションソフトがOpenXPSでの書き出しに対応している必要はなく、プリンタドライバのように振る舞うOpenXPS出力ソフトを利用する。ソフトウェアで文書を開いて印刷機能を呼び出し、OpenXPSドライバを選択して「印刷」を指示すると、ストレージ上にOpenXPSファイルが作成される。
元になったXPS形式の標準のファイル拡張子は「.xps」だが、OpenXPS形式の場合には「.oxps」が用いられる。両者の仕様はほとんど同等だが、わずかに異なるため直接的な互換性は失われている。Windows 8ではXPSドライバの標準出力形式がOpenXPSとなり、そのままではWindows 7以前の環境では開くなくなってしまった。
(2022.7.31更新)