コンポーネント端子 【component video】 コンポーネントケーブル

概要

コンポーネント端子(component video)とは、ビデオ信号の一種であるコンポーネント信号を伝達するための入出力端子およびケーブル。3本のケーブルを束ねた先端が三叉に分岐し、3つ並んだ機器側の端子にそれぞれピンを差し込む構造になっている。

端子はコンポジット端子RCA端子)と同じ寸法のピン型の形状をしており、刺し間違いを防止するために通常は輝度(Y)が緑、青の色差(PB/CB)が青、赤の色差(PR/CR)が赤に着色されている。

コンポーネント信号 (コンポーネントビデオ)

コンポーネントケーブルで送受信されるアナログ映像信号(ビデオ信号)の形式をコンポーネント信号(コンポーネントビデオ)という。主にテレビ受像機やビデオレコーダーなどで利用される。

映像を構成する各色の成分を分離して、それぞれ独立した信号線で伝送する。すべての信号を統合して扱うコンポジット信号よりも装置が複雑で高コストだが、画質が高いため業務用の機材や比較的新しい時代の製品が多く対応している。

光の3原色に対応したR(赤)・G(緑)・B(青)の3つの成分に分解する方式と、輝度(Y)、青の色差(PB/CB)、赤の色差(PR/CR)の3つの成分に分解する方式の二つがある。前者の方が情報量が多く画質が高いが、後者の方が効率的に情報の伝送ができるため普及している。

なお、標準テレビ放送(SDTV)と高精細テレビ放送(HDTV/ハイビジョン)では色差成分の求め方が異なるため、SDTV信号では色差成分をCB(青)/CR(赤)と表記し、HDTV信号ではPB(青)/PR(赤)と表記する。

(2022.1.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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