サブピクセル 【subpixel】 副画素
概要
サブピクセル(subpixel)とは、画面の構成単位となる色の付いた微細な点(画素)をさらに分割した、一つの原色のみからなる微細な点。通常、隣り合う赤・緑・青の三色(光の三原色)のサブピクセルがまとまって一つの画素として機能する。テレビ受像機やコンピュータのディスプレイ装置のような表示装置は、縦横にそれぞれ数百から数千個が碁盤目状に規則正しく並んだ発光する小さな点を、個々に点灯・消灯したり色を変化させることで表示を行う。
この画面の構成する小さな点を「画素」あるいは「ピクセル」(pixel)という。一つの画素は赤く発光する点、緑の点、青の点の組み合わせでできており、この単色の点のことを「副画素」あるいは「サブピクセル」(subpixel)と呼ぶ。各色の強さを調整することにより、画素の色を様々に変化させることができる。
最も一般的な液晶画面ではサブピクセルは画素の1/3幅の縦長の長方形となっており、三色旗のように赤・緑・青のサブピクセルが横一列に並んで正方形の画素を構成する。サブピクセルの形状や並べ方は表示方式や装置の仕様によって異なる。白(W)や黄色(Y)などRGB以外のサブピクセルを追加して画素を構成する方式もある。
サブピクセルレンダリング
画素は格子状に並んでいるため、画面に曲線を表示すると実際には階段状の角ばった状態で描画される。これを少しでも滑らかに見せるため、サブピクセル単位で消灯・点灯を制御して段差を細かくして曲線に近づける表現手法がある。この方式を「サブピクセルレンダリング」(subpixel rendering)と呼び、文字のアンチエイリアシング表示などで利用される。
(2024.1.25更新)