コンポジット端子 【composite video】 コンポジットケーブル
概要
コンポジット端子(composite video)とは、映像機器で用いられるピン型の入出力端子およびケーブルの一つ。映像に関する信号を一つに合成したコンポジット信号を伝送するためのもの。中心の太いピンの周囲を薄い金属のリングで囲んだRCA端子で、他の信号用のケーブルと区別するため樹脂部分が黄色になっているものを用いる。ステレオ音声信号の伝送に赤と白の端子を持つケーブルを加え、3本のRCAケーブルで映像と音声を伝送する。
アナログテレビ放送などのSD画質のアナログ映像信号をテレビやビデオデッキ、家庭用ゲーム機などの間で伝送するのに用いられた方式である。映像の同期信号、輝度信号(Y)、色差信号(C)を合成して一つのケーブルおよび端子で伝送する。アナログ機器で広く普及したが、HD映像は伝送できないため近年の機器では廃止されつつある。
映像を一本のケーブルで伝送できるが、受信側で信号を分離する際などに信号が変化し、画質が劣化しやすい。信号の種類ごとに3本のRCAケーブルを利用するコンポーネント端子、一本のケーブルの内部で信号線が分かれているS端子やD端子などの方が高画質である。
(2022.7.11更新)