DVIデュアルリンク 【DVI dual link】

概要

DVIデュアルリンク(DVI dual link)とは、DVIの伝送方式の一つで、TMDS方式の信号伝送路(TMDSリンク)を2本用意して、毎秒3億3000万画素を超える映像信号を伝送することができる仕様。

DVIの信号伝送方式であるTMDSTransition Minimized Differential Signaling)では、映像信号の赤、緑、青、タイミング信号(クロック)の4つの信号に対応する4対の信号線を束ねて「リンク」と呼ばれる伝送路を形成する。

TMDSリンクを1本使用する方式を「DVIシングルリンク」、2本使用する方式を「DVIデュアルリンク」という。シングルリンクでは最高で165メガピクセル/秒(100万画素/秒)での伝送に対応するが、デュアルリンクでは2倍の330メガピクセル/秒以上の伝送が可能で、最高伝送速度はケーブルと接続機器の性能に依存する。

シングルリンクではUXGA1600×1200)やWUXGA1920×1200)の画面サイズをリフレッシュレート60Hzで表示できるが、これを超える解像度や周波数での表示を行う場合にはデュアルリンクが必要となる。コネクタには24ピンのDVI-Dデュアルリンクもしくは29ピンのDVI-Iデュアルリンクを用いる。

(2022.7.24更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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