ドットインパクトプリンタ【dot impact printer】ドットマトリクスプリンタdot matrix printer

字の形に合わせて、着色したい位置のピンを押し出し、それ以外のピンを引っ込める。これをインクリボンを挟んで紙に強く打ち付けると、押し出されたピンの位置にあるリボンの表面からインクが紙に付着して印刷される。
一回の打刻で縦一列の点を印刷でき、ヘッドを一列分ずつ横に動かしながら数回から数十回繰り返し打刻することで一文字分の印刷ができる。これを紙幅の端から端まで繰り返して一行分が印刷される。
プリンタとして初めて実用化された方式で、1950年代から使われている。当初は7ピンのヘッドが用いられ、これを5回打刻して5×7ドットで英数字や記号を印刷することができた。16ピンや24ピンの製品が登場すると漢字など日本語文字の印字も可能になった。
動作音が大きく解像度も上げにくいため、インクジェットプリンタやレーザープリンタの高性能化・低価格化に伴い一般的な用途では使われなくなっていったが、複写用紙(カーボン紙)を使う伝票などの重ね印刷はこの方式でしかできないため、事務用途では現在でも使われている。
(2019.3.23更新)
「ドットインパクトプリンタ」の関連用語
他の用語辞典による「ドットインパクトプリンタ」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「ドットインパクトプリンタ」
- ITパスポート用語辞典「インパクトプリンタ」
- TechTerms.com (英語)「Impact Printer」
- PC.net Computer Glossary (英語)「Impact Printer」
- Techopedia (英語)「Impact Printer」
- PC Magazine (英語)「impact printer」