スキャンコンバータ 【scan converter】

概要

スキャンコンバータ(scan converter)とは、映像信号の信号形式やコネクタ形状、同期周波数(走査周波数)、画素数(解像度)などが異なる機器間の信号伝送を中継し、表示装置側に適した信号に変換する装置。

周波数などが高い出力を低い入力に変換する(下げる)装置を「ダウンコンバータ」あるいは「ダウンスキャンコンバータ」、低い出力を高い入力に変換する(上げる)装置を「アップコンバータ」あるいは「アップスキャンコンバータ」という。

コンピュータやビデオ機器、家庭用ゲーム機などからの映像信号の出力を受け、テレビ受像機やディスプレイ装置など接続された表示装置に適した周波数に変換して出力する。パソコンとテレビなど、通常は繋ぐことができない機器間で映像の表示が可能となる。

周波数だけでなくデジタルアナログの違いやビデオ信号の形式、コネクタ形状などの変換も同時に行う機器が多く、どのような信号や端子、周波数に対応しているかは製品ごとに異なる。利用している機器に適したものを用意する必要がある。

一般に、ダウンコンバータパソコンなどからディスプレイ装置(PCモニター)の代わりにテレビ受像機に接続したい場合に、アップコンバータはビデオレコーダーやゲーム機からテレビの代わりにディスプレイ装置に接続したい場合に用いられる。

(2022.5.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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