ネットスラング 【Internet slang】 インターネットスラング
概要
ネットスラング(Internet slang)とは、SNSやメッセンジャーなどインターネット上でのコミュニケーションで主に用いられる俗語。ネットの普及・浸透によって近年ではネット以外でも使われることが増えている。特定の電子掲示板(BBS)やSNS内のコミュニティなどで使われ始め、集団内の符牒のように用いられていた表現が外部へ広まって定着したものが多い。既存の概念や言葉を別の表記で表したものと、概念自体が新たに創作される例がある。
仲間内でのみ使われるような砕けた表現や下品な言葉を多く含んでおり、ビジネスなどのフォーマルな場や親しくない間柄の人との対話で用いることは不真面目、不見識、不適切、失礼とみなされ、不快感や嫌悪感を抱かせることが多いため注意が必要である。
様々な類型があるが、最も一般的なのは既存の単語や表現を略記したり当て字にしたものである。「ありがとう」を「あり」、「スレッド」を「スレ」、「お疲れ様」を「乙」、「(笑)」を「w」(waraiのw)などの例がある。「神」を「ネ申」など、省略以外の置き換えもよく行われる。
一部の掲示板システムやネットサービスでは、投稿内容に下品な言葉や攻撃的な言葉が含まれると自動的に検知して公開を差し止めたり、利用者にペナルティを与えるものがあるため、検知を回避するため悪い意味の漢字をわざと同じ音の別の字で置き換えることがある。
文字の連なりを絵に見立てた顔文字やアスキーアートなどもネットスラングの一種とする場合もある。落ち込んで膝をついてうなだれている人を表す「orz」などである。「(笑)」を省略した「w」をたくさん並べた「wwwww」を地面に生える草に見立てて「草」と表記するようになるなど、ある表現から別の表現が派生する例も見られる。
(2024.3.14更新)