バズる 【go viral】

概要

バズる(go viral)とは、日本のSNSなどで用いられる俗語(ネットスラング)の一つで、ネット上で話題になり多くの人の注目を集めること。「バズり」という名詞形も用いられる。

人物や商品、出来事、コンテンツSNS上の投稿などがSNS電子掲示板BBS)、動画共有サイトなどで話題となり、短期間に多くの人がコメントや言及、引用、あるいは「いいね!」をするなど、元々それを知らなかった人の間にも広まって大きな注目を集めている状態を表す。

「バズ」は英語の “buzz” に由来し、原義は(蜂などが)ブンブンうなる、(群衆などが)ガヤガヤする様子を表す擬音語で、転じて、ざわめき、騒音などの意味で用いられる。ネット上で話題になり注目を集めることを狙う「バズマーケティング」(buzz marketing)という用語があり、現在では意図せず注目されることも含めバズるという。

英語では、同じくネット上の口コミで商品についての認知が広がることを狙う「バイラルマーケティング」(viral marketing)に由来する “go viral” (ゴー・バイラル)という表現がよく用いられる。“viral” は “virus” (ウイルス)の形容詞形で、ウイルスの感染のように人から人へ広がっていく様子を表している。“buzz” を用いた “make a buzz” などの表現も誤りではないが、あまり一般的ではないとされる。

なお、ネットで話題になることを「バズる」と表現するのは、注目される側がそれを望んで仕向けた場合や、少なくとも、注目されては困る、不名誉であるといった状況ではない場合に限られる。事件や不祥事、あるいは他者からの非難・抗議などに起因して、ネガティブな話題になる、(悪い)注目を集める状況は「炎上」という。

(2023.11.25更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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