Facebook 【フェイスブック】 FB

概要

Facebook(フェイスブック)とは、世界最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)。また、その運営元企業(Facebook Inc.)。2018年時点で全世界の月間アクティブユーザー(MAU)22億人以上、日本国内2800万人以上となっており、国内ではLINE、Twitterに次ぐ規模となっている。

誰でも自由に登録でき、他の登録者に「友達」登録の申請を行うことにより、互いの投稿内容を閲覧し合ったり、相手の投稿にコメントや絵文字・顔文字(いいね!ボタン)を送ることができる。自分の投稿や活動記録が時系列に並んだ画面を「タイムライン」(旧称ウォール)、友人などの投稿が時系列に流れてくる画面を「ニュースフィード」という。

他の利用者に自分のプロフィールを公開することができ、名前や顔写真、居住地、勤務先、学校、男女交際状況などを登録する欄が用意されている。名前以外の登録は任意で、それぞれ公開範囲(全体に公開、友人のみ公開など)を選択できる。名前は実名あるいは公に使用している芸名やペンネームなどでの登録が求められ、匿名や仲間内のニックネームなどは使用できないことになっている。

友達の登録は利用者の中から知人の名前を検索して申請を送ることができるほか、すでに友達登録されている利用者の友達の中から、共通の友達が複数いるなど知人である確率が高い利用者をFacebook側が自動的に選び出して候補として一覧表示してくれる。友達をグループ分けする「リスト」機能もあり、ある投稿を特定の友人グループにのみ見せるといった公開範囲のコントロールを行うことができる。

メッセンジャー(Facebook Messenger)機能により、パソコンやスマートフォンから他の登録利用者と一対一あるいはグループでリアルタイムに文字メッセージの交換や音声通話、ビデオ通話ができる。

所属集団や関心・属性の共通する利用者同士が電子掲示板BBS)や写真共有などで交流する「グループ」、事業者などがFacebook内に自分のWebサイトを持つ「Facebookページ」、行事や催しなどを登録して他の利用者を勧誘する「イベント」、ニュースフィードに広告を流すことができる「Facebook広告」、オンラインゲームを遊べる「ゲーム」(インスタントゲームおよびGameroom)など、様々な機能・サービスが提供されている。

歴史

創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏が米ハーバード大学在学中の2004年、同大の学生向けのSNSとしてFacebookの運営を開始し、運用開始後数週間で同大学部生の半数以上を獲得した。

Facebookの名称の語源は、北米の大学や高校が学生の交流を促進するために作成・配布していた新入生の顔写真と名前の並んだアルバム “face book” で、同氏はハーバード大face bookの非公認私設オンライン版として最初期のFacebookを立ち上げたとされる。

その後、同大の学生から全米の大学の学生(.eduドメインメールアドレス保有者)、米国の高校生、一般へと段階的に登録受付範囲を広げることで、エリート学生と同じコミュニティに所属したい人々の願望に訴える形で初期の普及拡大を図っていった。

2008年には日本での登録受付が開始され、当時最も普及していたmixi(ミクシィ)からの乗り換え利用者や、中高年層など新たなユーザー層の開拓などを通じ、2010年代には日本でもTwitterやLINEと並んで最もアクティブ利用者数の多いSNSの一つとなった。

Facebook社は他社の買収によりFacebook以外の事業も手がけており、著名なものには写真交流SNSの「Instagram」(インスタグラム)や、スマートフォン向けメッセンジャーアプリ「WhatsApp」(ワッツアップ)、仮想空間を表示するVRゴーグル「Oculus」(オキュラス)シリーズなどがある。

地場のサービスが強い国もあるが、世界で20億人以上の利用者数はネットサービスとしては圧倒的な規模であり、2010年代後半には世界で最も影響力のある多国籍IT企業群「GAFA」(Google、Amazon.com、Facebook、Apple)の一角に挙げられている。

(2019.2.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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