タグ付け 【tagging】 タギング

概要

タグ付け(tagging)とは、ファイル情報に「タグ」(tag)と呼ばれる短い単語やフレーズを付けて整理する手法。検索や一覧をう際の手がかりとする目的で用いられ、「アノテーション」(annotation)とも呼ばれる。HTMLXMLなどのマークアップ言語を用いて文書内に段落やレイアウトなどを示す情報を埋め込むことを指す場合もある。

文章などの文字情報は、コンピュータで特定の単語を含むものを検索したり、頻出する単語などに基いて分類することが可能だが、動画や画像、音声などの情報はそのままの形では人に分かりやすい形で検索・分類することは難しい。

そのような情報に対して、特徴や属性を表す単語や短いフレーズを複数付与して整理しやすくすることをタグ付けという。同じタグが付与された情報同士はシステムによって互いに関連付けられ、タグごとに情報を一覧表示したり、同じタグを持つ別の情報を効率よく探し出すことができる。

例えば、ある歌手の歌唱した音声を保存したファイルに対して、曲名、収録媒体名、歌手名、作曲家名、作詞家名、発行年などをタグ付けしておけば、大量のファイルがあってもこれらの情報に基いて検索や分類、抽出などを容易になうことができる。

ファイル形式の中にはタグによる情報整理の仕組みが組み込まれているものもあり、音声ファイルMP3形式に含まれるID3タグなどがよく知られる。また、ネットサービスなどでは複数の利用者タグ情報を共有することで蓄積された大量の情報を見やすく整理する「ソーシャルタギング」の仕組みを提供しているものもある。

(2024.3.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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