バグる
「バグ」(bug:虫)はコンピュータプログラムや電子回路などに含まれる欠陥を意味し、ソフトウェアがバグによって誤った処理を行ったり、本来想定される状態から外れることを俗に「バグる」「バグった」のように表現する。
ただし、実際にプログラム上のバグに起因する動作なのかを確かめてから発する言葉とは限らず、単純に電子機器やソフトウェアなどが誤作動や異常停止したり、意図した通りに動かないことを指してこのように言うことが大半である。
「バグ」の由来
英語の “bug” は元来「虫」という意味の単語だが、機械の部品に虫が入り込んで故障するなどの事例から機械の動作不良をバグと呼ぶ用法が19世紀から知られている。1940年代後半の初期の電子式コンピュータでは、スイッチなどの素子に蛾が挟まって接触不良を起こし誤作動したことから、プログラムの誤りなどを指す用語として広まったとされている。
日本でも以前からプログラムの欠陥を「バグ」と呼んでいたが、「~る」と動詞として使われ始めた正確な起源ははっきりしない。一般に認識されるようになったのはパソコンが広く普及する以前の1980年代のことで、テレビゲームの不具合や異常な挙動を指す言葉として広まっていった。
ゲームソフトに欠陥があり、進行が止まったり、画面表示や音声、キャラクターの挙動などが異常をきたしたり、セーブデータが消えてしまったりする不具合を「バグった」と表現していた。1986年にはゲームを元にした「Bugってハニー」というテレビアニメが放送されるほどポピュラーな表現だった。
(2024.9.3更新)