BAN
ネットサービスやオンラインゲームなどの運営元が、利用契約や会員規約、法令などに違反したり、運営元や他の利用者に損害を与えた者に対し、利用権を停止する措置などを指す。利用者アカウントの効力を無効にするため「垢BAN」(垢はアカウントの俗語)とも呼ばれる。
一時的な利用権の停止、凍結の場合は、一定時間の経過や利用者からの申請に基づいて利用権を復活させる措置が取られる場合もある。恒久的な追放措置が行われると、アカウントは削除されて契約は解除され、サービス側に保存したデータなども消去される。
最も重い再登録禁止(永久追放)型の措置が取られると当該人物は二度とサービスを利用できなくなる。別のアカウント名で再登録を試みても同一のプロフィール情報(氏名住所など)だと拒否されるほか、引っ越すなどして新規登録しても、同一人物であると運営元が判断した場合にはアカウントが削除される。
BANは契約者の利用権を強制的に剥奪する重い制裁であるため、恣意的に乱用することは許されず、利用規約や契約約款で事前にどのような条件に基づいて行使するのか明示する必要がある。ただし、消費者契約法や民法の規定により運営側が消費者に不利な条件を一方的に押し付けることは禁じられており、規約に書けばどんな条件でも利用停止できるわけではない。
シャドウBAN
SNSなどでは、本人に告知されず本人のサービス利用にも一見なんの影響も無いが、検索機能などを通じた他の利用者への発言の表示などが抑止される(減らされる、あるいは一切表示されなくなる)利用制限措置が行われることがあるとされる。このような措置を俗に「シャドウBAN」(shadow banning)と呼ぶ。
どの機能で表示が抑止されるかによって、検索結果に発言が表示されない「サーチBAN」、検索フォームの入力候補に推薦されなくなる「検索候補BAN」(サジェストBAN)、他のユーザーへの返信(リプライ)が本人と相手以外の第三者から見えなくなる「ゴーストBAN」などの種類があるとされる。