ハンドルネーム 【handle name】 ハンドル名 / HN / ハンネ

概要

ハンドルネーム(handle name)とは、インターネット上の電子掲示板(BBS)やSNSオンラインゲームなどで名乗るニックネームのこと。英語では “handle” 単体でこの意味になるため、「ハンドル名」「ハンドルネーム」は和製英語である。

ハンドルネームはプライバシーを守りつつ個人を簡単に識別する手段として、電子掲示板BBS)、チャットオンラインゲームSNSメッセンジャーなどのサービスで定着している。本名を公開することに抵抗がない人でも、カジュアルで親しみやすい印象を与えるハンドルネームで日常的な活動をう例は多い。

システムにハンドルネームを登録する仕組みのサービスでは、利用できる文字種や長さなどが決まっている。ログインなどに使用するシステム側の識別子であるユーザー名(アカウント名)とハンドルネームが別になっているサービスでは比較的自由にハンドルネームを設定・変更できる場合がある。「†漆黒の堕天使†」のように飾りとして記号文字を加えたり、「ルシフェル@C102二日目東A99a」のように宣伝や告知を付け加える人もいる。

固定ハンドルと捨てハンドル

インターネットなどで用いるハンドル名のうち、ある人物が自らの識別名として継続的に使用するものを俗に「固定ハンドル」という。俗に「コテハン」と略されることもある。Webサイトの運営やSNSでの継続的な発信、ブログの執筆など、自らの責任である程度継続的にネット上で活動する際に用いられる傾向が強く、メッセンジャーメーリングリストなど様々な場で同じ名前が使われる。

その人のプライバシーや実社会での地位などが秘匿されるという意味では「匿名」だが、個人の同定が可能であり、活動の履歴や他者からの評価が蓄積されるという意味では芸能人の芸名や作家のペンネームに近い。このため、まったくの匿名とは区別して「特名」「顕名」などと呼ぶ試みもあるが、あまり広まっていない。

一方、ある場面でハンドル名を名乗りながら、その名を名乗るのはその場限りで継続的に使われない「使い捨て」の名前を「捨てハンドル」という。俗に「捨てハン」と略されることもある。匿名の一種だが、一部のBBSにある、ハンドルそのものが無く話者を識別しない(できない)「名無し」状態とは異なり、その場面での話者の識別には用いられる。

(2023.8.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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