リプライ 【reply】 リプ

概要

リプライ(reply)とは、返答(する)、返信(する)、返事(をする)、回答(する)などの意味を持つ英単語。電子メールメッセンジャーSNS電子掲示板(BBS)などで、あるメッセージに対する返事、返信、回答、応答などをリプライという。俗に「リプ」と略されることがある。

SNSなどのネットサービスでは、ある利用者が送信したメッセージに対して、相手が応答すること、およびそのメッセージをリプライという。特定の誰かに向けて発信したわけではないつぶやき型の投稿に対しても、それを見た人がコメントすることをリプライという。

ほぼ同じ意味で「レスポンス」(response)、あるいは(俗に)略して「レス」という語が用いられることもある。リプライとの語義の違いはほとんどないが、昔からある掲示板サービスブログコメント欄などでは「レス」の語が、比較的新しいSNSメッセンジャーなどでは「リプ」の語が好まれる傾向がある。

なお、投稿に対する応答であっても、主投稿が動画や画像で応答が短い文字メッセージであるなど、形式や表示方法が非対称であるような場合は、リプライとは呼ばずに「コメント」(comment)、あるいは(俗に)略して「コメ」と呼ぶことが多い。

メールのリプライ

電子メールではメッセージの制御情報を記したメールヘッダに「Reply-to:」という項目があり、どのメッセージに対する返信かをソフトウェア上で認識できるようになっている。この情報を参照することで、返信に対する返信、そのまた返信…という関係を画面上でツリー表示やスレッド表示などの形で分かりやすく整理することができる。

また、相手から受信したメールへの返信であることを表すため、「Re: はじめまして」のように元の件名の先頭に「Re: 」を付加した件名を付ける習慣があり、電子メールクライアントの多くは受信メールに対して「返信を作成」を指示すると自動的にそのような件名を付けるようにできている。

これを “Reply”(あるいは “Return” “Response” など)の略であると説明されることがあるが、標準化団体のIETFが発行している電子メールの標準規格の一つであるRFC 2822仕様によれば、この「Re」はラテン語で「~について」という意味の “res” あるいは “in re” に由来するとされており、「~への返信」とは微妙に異なる。

(2023.1.26更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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