h抜き
利用者の投稿を受け付けるWebシステムでは、投稿内容に「https://www.example.jp/index.html」といった形式のURL(Webページのアドレス)が含まれると、自動的にHTMLのa要素を挿入してクリック(あるいはタップ)可能なリンクとして表示する機能を持つものがある。h抜き表記はこの自動リンク機能の発動を避けるために行なわれることが多い。
h抜きされたURLはリンク化されないため、投稿を見た閲覧者が言及されているWebページを見たければ、「ttp」で始まるURL文字列をコピーし、Webブラウザのアドレスバーに貼り付け(ペースト)、先頭に「h」を補ってからアクセスする手間がかかる。
URLがリンク化されることを避けたい事情は様々だが、例えばWebブラウザにはリンクをクリックしてWebサイトにアクセスすると、リンク先のサイトにリンク元ページのURLを通知する「リファラ」(referer)と呼ばれる仕様が存在する。何らかの理由で言及先のサイト管理者に掲示板や投稿の存在を知られたくない場合にh抜きによる言及が行なわれる。
また、掲示板サイトなどの中にはリンク化されたURLをクリックすると、掲示板運営者側が用意した中間ページが表示され、そこに表示されたURLを改めてクリックする(あるいは一定時間が経過する)ことでようやくリンク先に遷移する仕組みになっているものがある。
所望のページを開くために2回クリックしたり待たなければならない煩わしさを避けたい、あるいは、中間ページに貼られた大量の広告の表示などを回避したいといった場合にもh抜き表記が行なわれることがある。
(2022.1.6更新)