同時接続数 【concurrent connections】 同接 / 同時接続ユーザー数 / concurrent users / 同時アクセス数 / concurrent sessions

概要

同時接続数(concurrent connections)とは、外部からの接続を受け付けるサーバやシステムなどで、ある瞬間に同時に接続している(あるいは、することのできる上限の)機器や利用者の数のこと。ネットサービスなどでは俗に「同接どうせつ」と略されることもある。

機能や情報を提供する主体と利用する主体が分離しているクライアントサーバ型のシステムなどで用いられる概念で、システムを同時に利用している利用者や端末などの数を表す。実測値について、ある期間の平均値を「平均同時接続数」、その期間の最大値を「最大同時接続数」という。

また、システムに同時に接続できる上限の数(それを超える接続要求は拒否される)のことを「上限同時接続数」あるいは「限界同時接続数」などというが、システムの仕様に言及する文脈では、この上限値のことを指して最大同時接続数、あるいは単に同時接続数と呼ぶこともあるため注意が必要である。

インターネット上の動画配信サービスなどでは、あるライブ配信を現在視聴している利用者の人数のことを同時接続数という。途中から見始める利用者、視聴をやめる利用者もいるため、配信中に同時接続数は刻々と変化する。視聴者や配信者の操作画面に現在の同時接続数が表示されるようになっていることが多く、「同接1万人突破しました!」のように出演者が言及することもある。

(2023.8.17更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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