鯖落ち

利用者の端末からサーバへの接続が成り立たなくなり、アクセス時にエラー画面が表示されたり応答が返らなくなったりする状況を表す。原因はアクセス過多や機器の故障、通信障害など様々で、サーバ本体が稼働していても接続不能になる場合がある。
ネットサービスやオンラインゲームの多くは、利用者の端末が運営元のサーバコンピュータと通信することで成り立っている。サービスの利用や他の利用者とのやり取りもこのサーバを介して行われ、何らかの不具合で接続が成り立たなくなった状態が鯖落ちである。利用者は普段使えていたサービスに突然アクセスできなくなり、エラー画面や読み込み中の表示が続くことでこれに気づくことが多い。
鯖落ちの原因は一つではない。短時間に大量のアクセスが集中して処理が追いつかなくなる場合や、サーバ本体や記憶装置、電源設備などが故障する場合に起こることがある。停電や自然災害、火災などで施設や通信回線が止まった場合、外部からのサイバー攻撃を受けた場合、ソフトウェアの不具合(バグ)や設定ミス、保守作業中の誤操作などが原因となる例もある。新作ゲームの配信開始時や大型イベントの開催直後など、短時間に利用者が集中するタイミングで発生しやすい傾向がある。
鯖落ちは、あくまで利用者の端末からサーバに接続できない状態を表す言葉であり、サーバ自体が完全に停止していることを必ずしも意味しない。サーバ本体は正常に稼働していても、その間をつなぐ通信回線やネットワーク機器に不調が生じ、結果として接続できなくなっているケースも含まれる。セキュリティ対策のため運営側が一時的にアクセスを遮断・制限している場合も、利用者からは同様の状態として認識される。
運営元は障害発生後、公式サイトやSNSの公式アカウントなどで状況を案内し、復旧作業の進捗を知らせることが一般的である。近年はクラウドサービスの普及によりサーバの能力を柔軟に増強できる環境が整いつつあるが、予測を超えるアクセスの集中やクラウドシステム自体の障害により、依然として様々なサービスで発生し得る現象となっている。なお、「鯖落ち」はネットスラングであるため、公式声明などでは「サーバダウン」「サービス障害」といった表現が用いられる。