ROMる 【ロムる】 Read Only Member / リードオンリーメンバー
概要
ROMる(ロムる)とは、インターネット上で発言やコミュニケーションが可能な場において自らは発言せず、もっぱら他の参加者の投稿などを読むのみに留めること。SNSや電子掲示板(BBS)、オンラインゲーム、メーリングリスト、グループチャットなど主にネット上のコミュニケーションで用いられる俗語(スラング)の一つで、情報の発信を行わずに他の利用者の投稿を読むだけである状態のことを指す。
語源は半導体メモリ装置の一種である「ROM」(Read Only Memory:リードオンリーメモリ)で、記録内容の消去や書き換えができない記憶装置のことである。これになぞらえて、読む専門の利用者を「Read Only Member」(リードオンリーメンバー)と呼ぶ俗語が考案され、さらに「ROMる」と動詞化した表現が用いられるようになった。「リードオンリーメンバー」は和製英語であり、英語では “lurker” (lurk:コソコソする、人目を避ける)という俗語がこれに近い。
ROMることが望ましいか否かは場や人、状況によって異なる。「半年ROMってろ」の定型文が示すように、「新参者は場の雰囲気やルール、マナー、符牒などを身につけるために最初はしばらく発言せず他の参加者のコミュニケーションを見学すべき」とされる場や考え方もある。一方、互助的な情報交換の場では「ROMお断り」のように自ら発信しないメンバーが疎まれる場合もある。
文脈によっては、チャットやオンラインゲームなどで、普段は普通に発言している利用者が、食事など短時間の用事のためにオンライン状態のまま一時的に席を外して沈黙することを指す場合もある。この状態をROMと呼ぶのも和製英語で、英語圏では「AFK」(Away From Keyboard)というのが一般的とされる。
(2023.5.9更新)