割り込み 【interrupt】 インタラプト

概要

割り込み(interrupt)とは、コンピュータCPU(中央処理装置)に現在実行中の処理を一時中断させ、強制的に指定された処理を実行させること。また、CPUに伝達されるそのような処理要求。

CPU周辺機器などから処理要求を受信したり、実行中のプログラムで急を要する処理を行う必要が生じると、現在実行している処理を中断し、用意されたプログラム実行する。割り込んだ処理が終了すると、再びそれまで実行していた処理を再開する。

このうち、外部の回路や周辺機器などハードウェアが発生させるものを「ハードウェア割り込み」あるいは「外部割り込み」という。割り込みコントローラなどを経由してCPUの専用端子に信号が送られ、実行中の処理を中断して機器の制御に必要な処理などを実行する。

一方、CPUが実行中のプログラム自身が発生させるものを「ソフトウェア割り込み」あるいは「内部割り込み」という。例外的な事象が発生したことをオペレーティングシステムOS)に伝え、適切な対応を迫る。算術演算オーバーフロー(桁あふれ)やゼロ除算などが発生したり、書き込み禁止のメモリ領域へ書き込もうとした場合などに起きる。

(2019.6.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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