FFFTP
概要
FFFTPとは、Windows用の人気の高いFTPクライアントソフトの一つ。1997年に最初のバージョンが公開された日本製のソフトウェアで、現在はオープンソースソフトウェアとして公開されている。Windowsによるインターネット利用が普及し始めたばかりの時代に、分かりやすいグラフィック表示・操作(GUI)でFTPを利用できるフリーソフトウェアとして人気を博した。日本人作者による開発で、最初から日本語のメニュー表示や日本語ファイル名の取り扱いに対応している点も評価された。
ウィンドウを上段左右と下段に3分割し、左に手元のコンピュータのカレントディレクトリ(ローカル側)、右に接続先サーバ(リモート側)、下に操作や通信の履歴が表示された。マウス操作で左から右に送信を指示すればアップロード、逆ならダウンロードができる。
2011年8月にオリジナル開発者であるSota氏が開発・サポートの終了を宣言したが、有志の開発者集団が開発を引き継ぎ、以降のバージョンはBSDライセンスに基いて公開されている。オープンソース版では、SSL/TLSで通信を暗号化するFTPSや、文字コードのUTF-8によるファイル名の扱い、IPv6通信などに対応する機能強化が行われている。
(2022.5.12更新)