グループポリシー【group policy】GP
概要
グループポリシーとは、Active Directoryの機能の一つで、管理下のコンピュータや登録利用者の設定・権限を一元的に管理し、自動的に適用する仕組み。管理者が個々の端末に直接赴くことなく、組織全体で統一した運用を実現できる。

個々の対象に直接設定を適用するのではなく、設定項目と設定値の組み合わせをまとめた雛形である「グループポリシーオブジェクト」(GPO:Group Policy Object)を作成し、適用対象にリンクすることで設定を反映させる。
GPOにはコンピュータ用とユーザー用の区分があり、それぞれの対象に適用される。コンピュータ用のGPOはシステム起動時に、ユーザー用はサインイン時に適用されるのが一般的である。一つのGPOがある対象のすべての設定を網羅する必要はなく、パスワードポリシーやUSBメモリの利用制限など、特定のテーマごとに分けて作成するのが通例である。
一つの対象に複数のGPOを適用することも、一つのGPOを複数の対象で共用することも可能である。Active Directoryではコンピュータやユーザーは「OU」(Organizational Unit)と呼ばれる管理単位に階層的に整理されており、GPOは原則としてこのOU単位でリンクする。
OUが階層構造をなす場合、GPOはローカル、サイト、ドメイン、OUの順に適用され、設定が競合した場合は後から適用されたものが優先される。このため、親OUより子OUに適用されたGPOの設定値が優先されるが、強制適用や継承の無効化といった制御によって適用順序が変わる場合もある。
グループポリシーで制御できる管理項目はソフトウェアの配布やインストール、Windowsの各種機能の有効・無効、アプリケーションの実行制限、デスクトップ環境の統一、ネットワーク設定、更新プログラムの配布方法など様々なものがある。管理対象が増えても設定の統一を維持しやすく、企業などの組織においてセキュリティポリシーの徹底と運用負荷の軽減を両立する手段として広く活用されている。
(2026.7.11更新)