Deleteキー 【Delete key】 Delキー / 削除キー / デリートキー

概要

Deleteキー(Delete key)とは、キーボード上にある「Delete」あるいは「Del」と刻印されたキー。これを押すと現在選択されている項目が消去される。

Deleteキーを押すと制御文字の一つであるDELコードASCIIでは127番/16進数で7F)がコンピュータ本体に送信される。Windowsなど多くのシステムでは、文字列の編集中に押すとカーソルの直後(上書きモードではカーソルが重なっている文字)にある文字を一文字消去し、その後方にあった文字列カーソルの直後に移動する。

一文字削除以外にも、選択(反転表示)した範囲の文字を一括削除したり、画面中にアイコンやシンボルで示された編集可能なオブジェクトを削除するといった「消去」「削除」に関連した機能が対応付けられていることが多い。Shiftキーを押しながらDeleteを押すことで「完全削除」(復旧不可)を意味する場合がある。

似た機能のキーに「BackSpaceキー」(BSキー/後退キー)があり、同じく一文字消去を意味するが、こちらはカーソルの直前にある文字を消去し、カーソル位置以降の文字列をその分前方に移動する。Macでは標準のDeleteキーの動作がこの「一文字後退」となっており、Windowsなどと同じカーソル直後の文字削除をうにはFnキーと一緒に押す必要がなる。

削除を意味するDELコードは7ビットASCIIコードの末尾である127番だが、2進数では全ビットが「1」の「1111111」にあたる。これはコンピュータとの入出力にパンチカード(紙テープ)を使っていた時代に、間違ったビットに穴を開けてしまった場合、残りのビットもすべて穴を開けて「1111111」とすることで、これを無効として無視する仕様になっていたことに由来すると言われている。

(2021.10.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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