ドライバ 【driver】
概要
ドライバ(driver)とは、運転手、操縦者、駆動装置、推進力などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては「ドライバー」と表記して運転者やネジ回しを指すが、IT分野ではコンピュータの周辺機器を制御するプログラムなどを指すことが多い。デバイスドライバ
コンピュータ内部に装着した装置や、外部に接続した機器を制御・操作するための専用ソフトウェアを「デバイスドライバ」(device driver)または「ドライバソフト」(driver software)と呼び、「ドライバ」と略すことが多い。
オペレーティングシステム(OS)がハードウェアを制御するための橋渡しを行なうプログラムで、OSに組み込まれてその機能の一部として振舞う。原則として装置ごと、OSごとに必要となるが、USB機器のように基本的な機能は汎用ドライバ(標準ドライバ)で制御できる場合もある。
テストドライバ
ソフトウェアテストの分野で、テスト用の呼び出しプログラムを「テストドライバ」(test driver)または「サンプルドライバ」(sample driver)、あるいは単にドライバという。
複数のソフトウェア部品(モジュール)の結合テストを行なう際に、呼び出し側のモジュールが未完成であったり、テストのために実行するのが面倒だったりする場合に、その代用として作られる。逆に、呼び出される側のモジュールの代用となるプログラムは「スタブ」(stub)という。
ドライバ回路
電子回路で、対象に電力を供給して動かしたり、遮断して止めたりする機能を持った回路を「ドライバ回路」(driver circuit)「ゲートドライバ」(gate driver)などという。モーターなどの電気駆動の装置を制御するのに用いられる。
(2023.4.9更新)