Redmine
概要
Redmineとは、オープンソースのプロジェクト管理ソフトの一つ。複数人の共同作業における進捗管理や情報共有などができるシステムで、基本的な操作や管理はWebブラウザを通じて行なうことができる。プロジェクトについての情報をサーバ上で一元的に管理し、チームのメンバーが状況をリアルタイムに反映させたり把握することができる。チームやメンバーが取り組むべきタスクや、着手したタスクの進捗状況、過去に行われた作業の履歴などを投稿・参照することができる。
Redmineではプロジェクトを構成するタスクを「チケット」(英語版では“issue”)と呼ばれる単位で管理する。これはタスクの内容や担当者、期日、優先度などを記した一種の依頼状あるいは作業指示書のようなもので、担当者は割り当てられたチケットに記された作業を実施していく。各チケットの状況は表やガントチャート、カレンダーなどの形で一覧することができる。
プロジェクトの計画や進捗状況はカレンダーやロードマップ、ガントチャートなどの形で分かりやすく把握することができ、メンバー間でニュースやRSSフィード、メール通知などの機能を通じて告知することができる。プロジェクトに関連する文書(ドキュメント)やファイルを共有・管理したり、Wikiやフォーラムで議論する機能もある。
著名なWebアプリケーションフレームワークのRuby on Railsで開発されており、Gitなどバージョン管理システムと連携させたり、データベース部分をMySQLやPostgreSQLなどから選択したり、プラグインで機能を独自に追加したり、RESTful APIで外部のアプリケーションと連携させたりといった作り込みも可能となっている。
2006年にフランスのジャンフィリップ・ラング(Jean-Philippe Lang)氏が開発を創始したオープンソースソフトウェアで、GPL(GNU General Public License)に基づいて公開されている。Redmineをクラウド上で利用できるサービスを運営している事業者もある。
もとはソフトウェアのバグの報告・修正状況などを管理するバグ管理システム(BTS:Bug Tracking System)として開発されたが、汎用的なタスク管理ツールとして様々な用途に用いられるようになり、ソフトウェア開発やWebサイト制作、サポート窓口での問い合わせ管理、営業部門での案件管理や受注管理などで採用されている。