読み方 : めいれいもうら
命令網羅【C0】statement coverage/ステートメントカバレッジ
命令網羅とは?
ソフトウェアテストにおける網羅性の水準の一つで、対象プログラム中のすべての命令を必ず一度は実行すること。全命令のうちテストされた命令の割合を「命令網羅率」という。ホワイトボックステストにおける最も基本的な網羅レベルである。

ホワイトボックステストでは、プログラムの内部構造を把握した上でテストケースを設計する。命令網羅では、ソースコード上のすべての実行可能な命令文が少なくとも一回は通過するようにテストケースを作成する。全命令に対してテストで実行された命令の割合を命令網羅率として計測する。テスト実行中にプログラムのすべての行が一度は実行されると100%となる。
命令網羅は最も少ないテストケースで達成できる反面、プログラムの構造によっては分岐の片側しか検証されない場合があり、見落としリスクが相対的に高い。実行されることのないコード(デッドコード)の発見や基本的な動作確認に有効であり、テストの初期段階や単体テストにおいて基礎的な品質指標として利用されることが多い。
なお、網羅基準には命令網羅以外にも複数のレベルが存在する。命令網羅(C0)の上位に位置する「分岐網羅」(C1)はすべての条件分岐について条件が真の場合と偽の場合の両方を実行することを求める。さらに上位の「条件網羅」(C2)は、各条件式の真偽のすべての組み合わせまで網羅することを求める。分岐網羅率が100%であれば命令網羅率も必ず100%となるが、逆は成立しない。
(2026.3.8更新)