読み方 : めいれいもうら

命令網羅 【C0】 statement coverage / ステートメントカバレッジ

概要

命令網羅(C0)とは、ソフトウェアテストにおける網羅性の水準の一つで、対象プログラム中のすべての命令を必ず一度は実行すること。また、全命令のうちテストされた命令の割合を「命令網羅率」という。
命令網羅のイメージ画像

解説 プログラムの内部構造に基づいてテスト方針を決める「ホワイトボックステスト」の網羅性を表すレベルの一つで、プログラムに含まれる命令文(ステートメント)をなるべく多く網羅するようテストケースの作成などを行う。

網羅性の水準としては他に「分岐網羅」(C1)や「条件網羅」(C2)などがあり、命令網羅の網羅性はこれらより低いが、最も少ないテストケースで実施することができる。分岐網羅は命令網羅を包含するため、分岐網羅率が100%ならば命令網羅率も100%となる。

(2020.6.27更新)

他の用語辞典による「命令網羅」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「命令網羅」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令3修6 問48】 単一の入り口をもち,入力項目を用いた複数の判断を含むプログラムのテストケースを設計する。命令網羅と判定条件網羅の関係のうち,適切なものはどれか。
令1秋 問49】 単一の入り口をもち,入力項目を用いた複数の判断を含むプログラムのテストケースを設計する。命令網羅と判定条件網羅の関係のうち,適切なものはどれか。
平28春 問49】 流れ図で表される部分を命令網羅によってテストするとき,テストケースは少なくとも幾つ用意する必要があるか。