命令網羅 【C0】 statement coverage / ステートメントカバレッジ

概要

命令網羅(C0)とは、ソフトウェアテストにおける網羅性の水準の一つで、対象プログラム中のすべての命令を必ず一度は実行すること。また、全命令のうちテストされた命令の割合を「命令網羅率」という。

プログラムの内部構造に基づいてテスト方針を決める「ホワイトボックステスト」の網羅性を表すレベルの一つで、プログラムに含まれる命令文(ステートメント)をなるべく多く網羅するようテストケースの作成などを行う。

網羅性の水準としては他に「分岐網羅」(C1)や「条件網羅」(C2)などがあり、命令網羅の網羅性はこれらより低いが、最も少ないテストケースで実施することができる。分岐網羅は命令網羅を包含するため、分岐網羅率が100%ならば命令網羅率も100%となる。

(2020.6.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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