正常系テスト

概要

正常系テストとは、ソフトウェアなどの動作試験の分類で、想定される使い方をしたときに想定通りの結果になるかを確かめるもの。

通常の使用時に必要となる機能などが正しく実装されているかを確かめるために行われるテストで、仕様や本来の使用方法に沿って正しい入力値や操作手順などを組み合わせたテストケースを作成し、試験を実施する。

一般的には開発時に優先的に実施されるテスト群で、仕様や使用法に則って考えるためテストケースも作成しやすく、結果の解釈や不具合の原因究明などもそれほど難しくない場合が多い。

一方、想定外の使い方や誤った入力が行われたときにうまく対処できるかを確かめる目的で行われるテストは「異常系テスト」という。異常の検知や異常時の処理を組み込んだプログラムなどでは、「想定された異常事態」への対処を確かめるものを「準正常系テスト」ということもある。

(2021.12.3更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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