ビッグバンテスト 【big-bang testing】
概要
ビッグバンテスト(big-bang testing)とは、ソフトウェアテストの手法の一つで、プログラムを構成するすべてのモジュール(部品)を繋いで一気に動作検証する方式。実行前にそれぞれのモジュールは単体テストを完了している必要がある。ソフトウェアテストは開発したソフトウェアの動作を検証する工程で、開発段階に応じて単体テスト、結合テスト(統合テスト)、システムテストなどの種類がある。ビッグバンテストは複数の構成要素を組み合わせる結合テストの手法の一つである。
結合テストのうち、上位プログラムから順に下位プログラムを繋いで段階的にテストする手法を「トップダウンテスト」、下位プログラムから順に上位に向かってテストする手法を「ボトムアップテスト」というが、ビッグバンテストはすべての要素を繋ぎ合わせて一度にテストする。
段階的に繋いでいく手法では未完成なプログラムの代わりに用いるドライバやスタブなどを用意する必要があるが、ビッグバンテストはすべてのプログラムができてから一気にテストするため、代用品を作る必要がない。テストの回数も少なくでき、作業量を減らすことができる。
ただし、複数のプログラムを同時にテストするため、問題が発生したときにどこに原因があるかを特定するのに手間取ることがある。規模が大きくなるほど調査が困難になるため、ビッグバンテストは小規模なシステムや構造の単純なプログラムのテストに用いられる。
(2024.9.1更新)