ロングランテスト

概要

ロングランテストとは、ソフトウェアテストの手法の一つで、ある程度長い期間システムを連続して稼働させるテスト。システムテスト(総合テスト)の一環としてわれることが多い。

機能面はほぼ完成しているシステムに対してわれる最終段階のテストの一つで、実際の使用状況に即して長時間連続して稼働させてみて、短時間では起きないような特徴的な不具合が生じないかを確かめる。

例えば、プログラムに欠陥(バグ)があって一回の処理ごとにわずかにメモリ領域を解放し忘れて利用不可能にしてしまうような場合(メモリリーク)、短時間の稼働では機能や性能に何ら不具合が見られない場合がある。

ところが、実際に運用が始まり長時間連続して動作させると、次第にメモリの空き領域が逼迫してきて最後にはメモリ不足で停止していまうといった事態に陥る。このような問題を発見するには、長時間連続して稼働させてみてエラーの発生や性能の劣化などが生じないかを確かめるロングランテストが必要となる。

(2021.10.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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