ロングランテスト

概要

ロングランテストとはソフトウェアテストの手法の一つで、システムを長時間連続して稼働させることで、短時間の試験では検出できない不具合や性能低下を発見するテスト。主にシステムテスト総合テスト)の一環として、機能の実装がほぼ完了した段階で実施される。
ロングランテストのイメージ画像

短時間の動作確認では正常に見えるシステムでも、長時間稼働し続けることで特有の問題が顕在化する場合がある。代表的な問題がメモリリークで、処理の度にわずかなメモリ領域が解放されずに占有され続ける現象である。当初は影響が微小であっても、稼働時間の経過とともに空きメモリが枯渇し、処理速度の低下やシステム停止といった重大な障害に繋がる。

メモリリーク以外にも、ファイルハンドルやソケットといったリソースが適切に解放されないリソースリーク、応答時間や処理性能の漸進的な劣化、ログキャッシュの肥大化によるディスク容量の圧迫なども検出対象となる。また、定期バッチ処理や、日付変更・月末処理など時間経過に伴うイベントで誤りが発生しないかを確認する目的で実施されることもある。

ロングランテストは高負荷時の反応を見る負荷テストなどとは異なり、通常の想定範囲内の負荷を継続的に与えながら、長期運用時の安定性と信頼性を検証する。テスト期間はシステムの特性や要件によって異なり、数時間から数週間に及ぶこともある。実施中はCPU使用率メモリ使用量応答時間などを継続的に監視・記録し、時間経過に伴う変化を分析することで問題の兆候を捉える。

(2026.6.10更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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