バグ管理図

概要

バグ管理図とは、ソフトウェア品質管理のために作成される図の一つで、テスト項目やバグの数の変化を時系列のグラフで示したもの。

横軸が時間(日付や開始からの経過時間)、縦軸がテスト項目数およびバグ数を表し、未実施テスト項目数、累積バグ検出数、未解決バグ数の3つの曲線を描画する。未実施テスト項目数は累積テスト実施項目数とする場合(曲線の形状が反転する)もある。

テスト工程を開始すると、未実施テスト数は左上から右下に向かって下落していき、累積バグ数は左下から右上に向かって増加する。未解決のバグ数は初期には発見されるに従って増えるが、解決した分だけ減少するため、順調に修正が進めば横ばいや減少の傾向を示す。

ある程度テストを進めると累積バグ数の増加の仕方が緩やかになっていき、やがてすべてのバグが発見され頭打ちとなる。すべてのテストを実施しても累積バグ数が平らにならない場合はテストの実施が不足している可能性がある。また、未解決のバグが蓄積しテストが進まず、未実施のテスト数が横ばいになってしまう場合もある。

(2021.10.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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