読み方 : バグかんりず

バグ管理図

概要

バグ管理図とは、ソフトウェアの品質管理のために作成される図の一つで、テスト項目やバグの数の変化を時系列のグラフで示したもの。
バグ管理図のイメージ画像

横軸が時間(日付や開始からの経過時間)、縦軸がテスト項目数およびバグ数を表し、未実施テスト項目数、累積バグ検出数、未解決バグ数の3つの曲線を描画する。未実施テスト項目数は累積テスト実施項目数とする場合(曲線の形状が反転する)もある。

テスト工程を開始すると、未実施テスト数は左上から右下に向かって下落していき、累積バグ数は左下から右上に向かって増加する。未解決のバグ数は初期には発見されるに従って増えるが、解決した分だけ減少するため、順調に修正が進めば横ばいや減少の傾向を示す。

ある程度テストを進めると累積バグ数の増加の仕方が緩やかになっていき、やがてすべてのバグが発見され頭打ちとなる。すべてのテストを実施しても累積バグ数が平らにならない場合はテストの実施が不足している可能性がある。また、未解決のバグが蓄積しテストが進まず、未実施のテスト数が横ばいになってしまう場合もある。

(2021.10.28更新)

資格試験などの「バグ管理図」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令5修1 問48】 図に示すテスト工程品質管理図の解釈と今後の対応のうち,適切なものはどれか。
令2修6 問47】 図は,テスト項目消化件数Xにおいて,目標値として設定したバグ累積件数に到達したことを示す。この図の状況の説明として,適切なものはどれか。
平31修1 問48】 図は,テスト項目消化件数Xにおいて,目標値として設定したバグ累積件数に到達したことを示す。この図の状況の説明として,適切なものはどれか。
平29修6 問49】 図は,テスト項目消化件数Xにおいて,目標値として設定したバグ累積件数に到達したことを示す。この図の状況の説明として,適切なものはどれか。
平27春 問49】 図は,テスト項目消化件数Xにおいて,目標値として設定したバグ累積件数に到達したことを示す。この図の状況の説明として,適切なものはどれか。
平24修6 問52】 図に示すテスト工程品質管理図の解釈と今後の対応のうち,適切なものはどれか。
平22修12 問50】 ソフトウェアのテスト工程において,バグ管理図を用いて,テストの進捗状況とソフトウェアの品質を判断したい。このときの考え方のうち,最も適切なものはどれか。
平22修1 問50】 図に示すテスト工程品質管理図の解釈と今後の対応のうち,適切なものはどれか。
平21修7 問49】 結合テスト工程のテスト項目未消化件数と不良摘出件数をグラフ化したところ,下図のようになった。このときの対策として適切なものはどれか。
平21春 問48】 ソフトウェアのテスト工程において,バグ管理図を用いて,テストの進捗状況とソフトウェアの品質を判断したい。このときの考え方のうち,最も適切なものはどれか。