バグトラッキングシステム 【BTS】 Bug Tracking System / バグ管理システム
概要
バグトラッキングシステム(BTS)とは、複数人のチームでソフトウェアの開発や保守、改良を進める際に、プログラムなどに含まれるバグ(欠陥、誤り)についての情報を一元的に管理し、その詳細や担当者の割り当て、現在の対応状況などを入力、共有するシステム。ソフトウェア開発の過程で発見された欠陥を登録し、対応や修正などの進行状況を把握・追跡できるようにするための管理システムである。多くはWebアプリケーションとして実装され、Webサーバ上でデータを集中的に管理し、各開発者、担当者はWebブラウザや専用のクライアントソフトなどを通じて情報の閲覧や入力を行う。
典型的な利用の流れでは、テスト担当者がバグを発見したり、サポート担当者が利用者から報告を受けると、新たなバグとして発生時の状況や症状などが登録される。管理者が修正を行う担当を決めて入力すると、担当者へ通知が行われる。
担当者はプログラムを修正してファイルの更新やリポジトリへの登録などを行い、修正完了を報告する。テスト担当者は修正されたプログラムのテストを行い、問題がなければテスト完了を報告する。管理者は一連の流れを確認して対応の完了を登録する。
バグトラッキングシステムの仕組みを利用して、ソフトウェアのバグ管理だけでなく課題管理やタスク管理、プロジェクトの進捗管理、組織内で生じる問題管理などにも使えるようにした汎用的なシステムを「ITS」(Issue Tracking System:課題管理システム)と呼ぶことがある。
(2024.1.20更新)