境界値分析 【boundary value analysis】 限界値分析 / 境界値テスト

概要

境界値分析(boundary value analysis)とは、ソフトウェアテストで適切なテストケースを作成する手法の一つで、出力が同じになるような入力をそれぞれグループにまとめ、グループが隣接する境界やその前後の入力としてテストをなう方式。

少ないテスト回数でより広い範囲をカバーするための手法の一つで、出力が変化する境界付近では条件式の記述ミスや設計書の解釈の誤りなどによりバグが頻発するため、その付近のを重点的に調べる。

例えば、「6歳未満」「6歳以上18歳未満」「18歳以上」といった条件で処理が分岐する場合、境界付近にある5歳、6歳、17歳、18歳といった入力値をテストケースに選択する。

これに対し、出力同値となるグループの中から適当に選んだ代表をテストデータとして取り上げる手法は「同値分割」「同値分析」と呼ばれる。一般的には同値分割と境界値分析を併用することが多い。

(2020.2.4更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる