境界値分析 【boundary value analysis】 限界値分析 / 境界値テスト
概要
境界値分析(boundary value analysis)とは、ソフトウェアテストで適切なテストケースを作成する手法の一つで、出力が同じになるような入力をそれぞれグループにまとめ、グループが隣接する境界やその前後の値を入力としてテストを行なう方式。少ないテスト回数でより広い範囲をカバーするための手法の一つで、出力が変化する境界付近では条件式の記述ミスや設計書の解釈の誤りなどによりバグが頻発するため、その付近の値を重点的に調べる。
例えば、「6歳未満」「6歳以上18歳未満」「18歳以上」といった条件で処理が分岐する場合、境界付近にある5歳、6歳、17歳、18歳といった入力値をテストケースに選択する。
これに対し、出力が同値となるグループの中から適当に選んだ代表をテストデータとして取り上げる手法は「同値分割」「同値分析」と呼ばれる。一般的には同値分割と境界値分析を併用することが多い。
(2020.2.4更新)