V字モデル 【V-model】
概要
V字モデル(V-model)とは、システム開発手法のモデルの一つで、設計、実装、開発を構成する各段階に対応する検証、テストを実施する方式。要件定義から実装に向けて各段階を左上から右下に並べ、実装から今度は右上に向けて各種のテストを並べた図で示される。テストは左側の各段階と同じ高さにそれぞれ配置され、それぞれの段階の成果を検証する形で実施される。
例えば、実装までの工程が、要件定義→基本設計→機能設計→詳細設計→実装のように進む場合、詳細設計に対応するテストとして単体テストを、機能設計には結合テストを、基本設計にはシステムテストを、要件定義には受け入れテストをそれぞれ対応付けて実施する。
現在よく知られるモデルはドイツ連邦政府がソフトウェア開発プロジェクトの標準化のために1980年代末に考案したものが元になっているが、同時期にこれとは独立に米防衛大手ヒューズ(Hughes)社も人工衛星開発のために似たモデルを考案していたとされる。
(2020.10.9更新)