テストケース【test case】

概要

テストケースとはソフトウェアテストを実施する際に用意する、実行条件や入力データ、期待される出力や結果などの組み合わせ。
テストケースのイメージ画像

ソフトウェアやシステムが期待通り動作するかを確認するために用意するもので、一つのプログラムをテストするために複数のテストケースを作成することが多い。複雑・大規模なソフトウェアでは膨大な数のテストケースを作成することもある。

テストケースは基本的に「このような条件・状況でこのような入力を与えると、このような結果になる」という形で表現される。人が読んで分かるよう文書として作成し、人がそれを読んで一件ずつテストする場合と、一定のデータ形式で記述あるいは自動生成し、テストツールを用いて自動的に検証する場合がある。

作成した各ケースについて、実施したテスト結果(合否や出力値、システムの挙動など)を記録し、開発者にフィードバックするデータ管理の仕組みも必要となる。一度テストしたケース群はプログラムに対応付けて保管しておき、バージョンアップなどの際に再度実施することでデグレードリグレッション)を防ぐことができる。

ケースの作成

テストケースの作成にあたっては、テストの対象、目的、構成や環境、前提条件、操作手順、入力データ、期待する出力データや振る舞いなどを、誰が見ても同じように実施できるよう曖昧さなく記述する必要がある。

テストの目的に応じて、「正常な操作や入力に対して、期待した結果が得られる」ことを確かめる正常系テストと、「異常な操作や入力に対して、致命的な事態に陥らずに対処できる」ことを確かめる異常系テストがあり、それぞれのケースを作成する必要がある。

よほど単純なプログラムでない限り、ありとあらゆる操作や入力値の組み合わせを試すことはできないため、同じ挙動が期待される範囲から代表して一つのケースが作られる。このとき、入力値のバリエーションに重複や欠落が起きないよう、同値分割、境界値分割、ペアワイズ法などの手法が駆使される。

他の辞典等による「テストケース」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「テストケース」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平26春】 ソフトウェアのテストで使用するブラックボックステストにおけるテストケースの作り方として、適切なものはどれか。
平25春】 ホワイトボックステストのテストケース作成に関する記述のうち、適切なものはどれか。
平24秋】 プログラムの品質を検証するために、プログラム内部のプログラム構造を分析し、テストケースを設定するテスト手法はどれか。
▼ 基本情報技術者試験
令6修12/令5修12/令2修1/平30修7/平28修12/平27修6/平26春/平22秋】 ブラックボックステストにおけるテストケースの設計方法として,適切なものはどれか。
令4修6/令2修12/平29修7/平27秋/平26修7/平24修12】 プログラム中の図の部分を判定条件網羅(分岐網羅)でテストするときのテストケースとして,適切なものはどれか。
令3修6/令1秋】 単一の入り口をもち,入力項目を用いた複数の判断を含むプログラムのテストケースを設計する。命令網羅と判定条件網羅の関係のうち,適切なものはどれか。
平29春】 流れ図において,判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケース数は幾つか。
平28春】 流れ図で表される部分を命令網羅によってテストするとき,テストケースは少なくとも幾つ用意する必要があるか。
平27春】 図の構造をもつプログラムに対して,ホワイトボックステストのテストケースを設計するとき,少なくとも実施しなければならないテストケース数が最大になるテスト技法はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。