読み方 : ぶんきもうら
分岐網羅【branch coverage】C1
別名 :ブランチカバレッジ/判定条件網羅/デシジョンカバレッジ/decision coverage
概要

ホワイトボックステストでは、プログラムの内部構造を把握した上でテストケースを設計する。プログラムには、if文やswitch文、ループの打ち切りなど、条件によって処理の流れが分岐する箇所が存在し、分岐網羅ではこれらの条件分岐によって生じるすべての経路が実行されるようテストケースを作成する。
例えば、if文であれば分岐条件が真の場合と偽の場合の双方が実行されるようにテストデータを与える。これにより、特定の条件下でしか実行されない処理の不具合を発見しやすくなる。分岐網羅率は、実際にテストで通過した分岐数を、プログラム中に存在する分岐の総数で割った値として算出され、この値が高いほど多くの分岐が検証されていることを示す。
網羅性の指標としては、分岐網羅のほかに「命令網羅」(C0)や「条件網羅」(C2)などが知られている。命令網羅はプログラム内のすべての命令が少なくとも一度実行されることを求める基準であり、分岐網羅はこの基準よりも厳しい条件となる。分岐網羅率が100%であれば、実行されていない命令は存在しないため自動的に命令網羅率も100%となるが、逆は必ずしも成立しない。一方、条件網羅は複合的な条件式を構成する各条件の真偽を個別に評価することを求めるため、一般に分岐網羅よりも厳しい条件となる。
(2026.3.10更新)