SCL 【総合テストチェックリスト】 システムテストチェックリスト

概要

SCL(総合テストチェックリスト)とは、ソフトウェア開発において、開発の最終段階でプログラム全体を組み上げたときに仕様通りに動作するか調べるために作成する検査項目のリスト。様々なテストケースを想定して、どのような値や条件を与えるとどのような出力が得られるべきかを記述する。

個々の構成要素となるプログラム開発が終わり、一つのシステムとして全体をまとめ上げたときに、想定通りに動作するか調べるソフトウェアテストを「システムテスト」(System Testing)あるいは「総合テスト」という。SCLはこのテストを行う際の検査項目を列挙したチェックリスト(CL)である。

システムが全体として要求された仕様通りに動作するか、入力や操作の内容と想定される出力や動作などを列挙していく。異常な値の入力や不適切な操作が行われた際に適切にエラー処理などが行われるかどうかといった点も列挙する必要がある。SCLの網羅性次第でシステムテストの品質は大きく左右される。

同じように、単体テストユニットテスト)で用いられる検査項目のリストを「PCL」(P:Program)、結合テスト連結テスト)で用いられるリストを「CCL」(C:Combined)という。これらは1990年代以前から日本のソフトウェア開発現場で用いられてきたが、英語の文献にはほぼ記載がなく、和製英語と考えられる。

(2024.7.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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