読み方 : ユーエーティー
UAT 【User Acceptance Test】 ユーザー受け入れテスト / 検収テスト / 承認テスト / ユーザーアクセプタンステスト
概要
UAT(User Acceptance Test)とは、情報システムの開発を外部に委託した場合に、その最終段階で発注元(ユーザー企業)側が納品を受け付けるか否かを判定するための試験。このテストにパスすると開発は終了となり、納品および業務への導入、利用開始となる。解説 システムが発注した仕様を満たしているか、マニュアルなどの文書に誤りが無いか、障害発生時など運用上の様々な状況に対して想定通りに対処できるかなどを利用者側がチェックする。実務を想定して実際に使用してみる実地試験(ベータテスト)を行うこともある。
開発側の瑕疵による不具合などが見つかった場合は、工程を差し戻して修正などを行い、改めてUATを行う。発注側の想定漏れなどで導入できないことが発覚し、改修の必要が生じた場合は追加作業の発注となることが多い。
第三者によるUAT
UATの実施は受け入れ側の情報システム部門やその要員によって実施されるのが一般的だが、開発側との専門知識の格差やテストの実施に必要な人員・コストなどの問題、情報システムのテストに関する経験や知見の不足などから十分なテストの実施が困難なことがある。
そのような場合に、開発を請け負った事業者とは別の外部の事業者からテストに関する支援を受けたり、テスト自体を一部またはすべて委託する場合もある。システム開発関連企業の中にはUATを請け負うサービスメニューを用意している事業者もある。
ベンダーテスト
官公庁などの公的機関向けに開発したシステムに対して行う、品質を保証するためのテストを「ベンダーテスト」という。システムの開発側(ベンダー)で行うテストという意味。
テスト内容とテスト結果を合わせて報告することで、要求された仕様を満たしていることを保証するために行う。典型的には、単体テスト(ユニットテスト)、システムテスト、統合テスト、負荷テストなどの工程からなる。
(2022.11.16更新)
「UAT」の関連用語
他の用語辞典による「UAT」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「UAT」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令2秋 問36】 納入されたソフトウェアの一連のテストの中で、開発を発注した利用者が主体となって実施するテストはどれか。
【平30春 問46】 発注したソフトウェアが要求事項を満たしていることをユーザが自ら確認するテストとして、適切なものはどれか。
【平27春 問34】 自社で使用する情報システムの開発を外部へ委託した。受入れテストに関する記述のうち、適切なものはどれか。
【平24秋 問37】 利用者がベンダに委託したソフトウェア開発において、利用者側が実際の運用と同様の条件でソフトウェアを使用し、正常に稼働することを確認するテストとして、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令4修12 問60】 システム開発委託先(受託者)から委託元(委託者)に納品される成果物に対するユーザ受入テストの適切性を確かめるためのシステム監査の着眼点はどれか。
【令2修6 問60】 システム開発委託先(受託者)から委託元(委託者)に納品される成果物に対するユーザ受入テストの適切性を確かめるためのシステム監査の要点はどれか。
【平22秋 問60】 ユーザ受入れテストの監査において,指摘事項に該当するものはどれか。