テスト密度

概要

テスト密度とは、ソフトウェア開発の進捗指標の一つで、プログラムの単位規模あたりの実施されたテストの量。テストケースの数を規模で割って求める。

開発中のソフトウェアに対して実施したテストの件数を、対象となるプログラムの規模に対する密度の形で表したもの。規模の計測にはコード行数(LOC:Line Of Code)や機能の数(FP:Function Point)を用い、1000行(KLOC)あたりや1000FP(KFP)あたりで表すことが多い。

例えば、全体で10000行(10KLOC)のプログラムに対して200個のテストケースを用意してテストを実施した場合、テスト密度は200/10で1000行あたり20件(20件/KLOC)であると分かる。

一方、プログラムの単位規模あたりの発見済みバグの数のことを「バグ密度」という。ソフトウェアの品質はバグ密度によって示唆されるが、バグが少ないからといって品質が高いとは限らず、単にテストが不十分な場合もありえる。バグ密度を適正に評価する前提として十分な量のテストを実施する必要があるため、テスト密度について目標値や標準値などを定めることがある。

(2021.12.12更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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