読み方 : エラーうめこみほう

エラー埋め込み法【バグ埋め込み法】

概要

エラー埋め込み法とは、コンピュータプログラム内に残存するバグ(欠陥)の数を推定する手法の一つ。一定の数のバグをわざと埋め込んだ状態でテストを行い、発見率と本物のバグの比率からバグの数全体を推計する。
エラー埋め込み法のイメージ画像

例えば、いくつのバグがあるか分からないプログラムに開発者がわざと20個のバグを埋め込み、テスト担当者に送る。担当者は埋め込まれたバグがどこにあるか知らない状態でテストを行い、15個のバグを発見したとする。

開発者に発見したバグの詳細を報告し、15個のバグのうち、埋め込んだものが5個、本物のバグが10個だったとする。埋め込んだバグの発見率は5/20で25%であるため、本物のバグも同じ割合で発見できたと仮定すると、もともと存在した本物のバグは10/0.25で40個、残りは30個と推定できる。

(2021.2.3更新)

資格試験などの「エラー埋め込み法」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令5修1 問47】 バグ埋込み法によってソフトウェア内に残存するバグを推定する。テストによって現在までに発見されたバグは48個であり,総埋込みバグ22個のうち,テストによって発見されたものは16個であった。
令4修6 問48】 エラー埋込み法による残存エラーの予測において,テストが十分に進んでいると仮定する。当初の埋込みエラーは48個である。テスト期間中に発見されたエラーの内訳は,埋込みエラーが36個,真のエラーが42個である。
令1秋 問47】 エラー埋込法において,埋め込まれたエラー数をS,埋め込まれたエラーのうち発見されたエラー数をm,埋め込まれたエラーを含まないテスト開始前の潜在エラ一数をT,発見された総エラー数をnとしたとき,S,T,m,nの関係を表す式はどれか。
平23修1 問48】 バグ埋込み法によってソフトウェア内に残存するバグを推定する。テストによって現在までに発見されたバグは48個であり,総埋込みバグ22個のうち,テストによって発見されたものは16個であった。