ステージング環境 【staging environment】 STG環境 / ST環境
概要
ステージング環境(staging environment)とは、情報システムやソフトウェアの開発の最終段階で検証用に用意される、実際の運用環境と変わらない環境のこと。ここで動作検証を行ってから本番環境に投入する。開発された新システムの導入や公開の直前に、本番と同じ状態で実際に稼働させてみて問題が起きないか確認・検証するために構築されるテスト用の環境である。検証が済んだシステムは本番環境(プロダクション環境)に導入され、利用に供される。
ハードウェアやオペレーティングシステム(OS)、ミドルウェアやライブラリ、ネットワーク環境、およびそれらの設定などを本番環境にできるだけ揃えるが、コストや手間を抑えるためロードバランサや冗長構成など一部の構成要素は省略される場合がある。
具体的な環境の構成はシステムの種類により様々である。サーバの形態を取るものを「ステージングサーバ」、Webサイトの形態を取るものを「ステージングサイト」というように呼ぶこともある。実際の利用者(エンドユーザー)には公開せず、テスターや開発者のみが利用する。
機材の手配、OSやサーバソフトウェアの導入や設定を手作業で行うのは手間がかかるため、クラウドサービスやコンテナ型仮想化、IaC(Infrastructure as Code)ツールなどを用いて環境構築の自動化・省力化を行う事例が増えている。
(2024.3.12更新)