ベータテスト 【beta test】 βテスト
概要
ベータテスト(beta test)とは、ソフトウェアやネットサービスの開発最終段階で行われる実地試験。発売あるいは公開直前のほぼ完成した版(ベータ版)を利用者に提供し、実際に使用してもらって性能や機能、使い勝手などを評価してもらう。ソフトウェアなどの完成が間近になってきたタイミングで行われるテストで、正式版の機能を一通り備えた完成品に近い試作品を作り、関係者や旧版の利用者、見込み顧客、あるいは一般から公募した希望者に配布して試してもらう。この試作版のことを「ベータ版」(beta version)という。
ベータ版はほとんどの機能が正式版と同等で、ほぼ同じ手順や操作で導入や使用が可能だが、深刻な不具合が残存している場合もあり、取り扱いには注意を要する。試用期限などが設定されていることが多く、その場合は正式版の発売や公開の後に使い続けることはできない。
ベータテストのうち、一部の関係者や大口の法人顧客、旧版の登録利用者など、何らかの閉じられた範囲にのみ試用版を配布して行われるものを「クローズドベータテスト」(closed beta test)、広く一般から参加者を募って行われるものを「オープンベータテスト」(open beta test)という。
試用版に基づくテスト手法としては他にも、仕様や機能が固まりきる前の開発途上の版を利用者に提供し、機能や操作法について提案を募る「アルファテスト」(alpha test)もある。その際用いられる試作版は「アルファ版」(alpha version)という。ネットサービスなどの場合はベータテスト中と称したまま事実上の正式サービスを開始する例も見られる。
(2022.7.31更新)