疎通確認 【connectivity test】 疎通テスト / 疎通チェック

概要

疎通確認(connectivity test)とは、ある機器から通信回線やネットワークを通じて特定の別の機器へ通信できるか確かめること。

ある場所に設置された機器へ外部から繋がる通信経路が正常に機能しているかを調べる一連の操作や手順のことをこのように呼ぶ。操作している端末が外部に通じているか調べる場合と、サーバなど外部の別の機器が外から繋がるかを調べる場合がある。

通信事業者の回線を契約して開通工事する場合、端末の設置場所から事業者の最寄りの通信拠点へ繋がるかどうかを確認する。専用の試験機器などを用いる場合と、特定の電話番号へ音声通話を発呼するなど実際に通信を試みることで確認する場合がある。

インターネットなどのIPネットワークでは、サーバなど特定のIPアドレスを持つ機器がネットワークを通じて外部から繋がる状態になっているかどうか確かめることを疎通確認という。「ping」(ピン/ピング)という専用のコマンドが用意されており、OSのシェルなどで「ping 調べたいIPアドレス」を実行すると、何度か試験用の通信を行い、相手から応答があるかと応答にかかった時間が表示される。

(2021.11.7更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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