パスワードポリシー 【password policy】

概要

パスワードポリシー(password policy)とは、利用者認証に用いるパスワードが満たすべき条件を規定したもの。システム管理者によって設定され、各利用者はパスワードポリシーに則ってパスワードの設定や変更をう必要がある。

一般的な認証システムでは、利用者識別名IDアカウント名など)と、パスワードという秘密の文字列セットで保存する。システムの使用時には利用者識別名パスワード入力を求め、保存されたものに両者とも一致すれば本人であると認める。

パスワードポリシーはこのパスワードの構成や変更に関する規約で、ポリシーに合わないパスワードは設定を受け付けないようにする。具体的な項目としては、パスワードの長さ(文字数の下限や上限)、必ず含めるべき文字種や組み合わせ(英字、数字、記号を必ず一文字以上など)、連続文字の制限、有効期限(定期的な変更要求)、変更禁止期間(変更直後の再変更の可否)、よく知られる特定の文字列(「password」「12345678」など)の禁止、過去のパスワードの再利用の可否などがある。

また、システムによって機械的に適用することはできないが利用者に要請する事項が含まれる場合がある。例えば、外部の他のシステムサービスと重複するパスワードを用いない、自分や家族、自分に関わりのある人物や物事に関連する文字列(名前や誕生日など)を使用しない、辞書にある単語だけで作らない、などである。

(2021.7.9更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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