SYSVOLフォルダ
概要
SYSVOLフォルダとは、Active Directoryのドメインコントローラ間で共有する設定ファイルなどを置くためのフォルダ。システムフォルダ内に作成され、ドメインコントローラ間で共有される。Active DirectoryはWindows Serverの機能の一つで、Windowsネットワーク上の利用者アカウントや共有フォルダなどの資源を一元的に管理する仕組みである。ネットワーク内の「ドメイン」という範囲を管理単位とし、「ドメインコントローラ」と呼ばれるWindows Server機が資源やアクセス権限などの管理を行う。
Windows ServerでActive Directoryを有効にすると、システムフォルダ(%SystemRoot%、通常はC:¥Windows)の内部に「SYSVOL」というフォルダが作成され、グループポリシーやログオンスクリプトなどの設定ファイルが置かれる。
SYSVOLフォルダは自動的に共有フォルダに設定される。同じドメインを管理するコントローラ間で双方向にファイルが複製され、同じ内容が維持されるよう常に同期される。この仕組みは「DFSR」(DFS Replication)によって実現しており、古い環境では「FRS」(File Replication Service)が用いられる。
(2024.3.14更新)