インベントリ【inventory】
概要

ネットワーク管理やシステム管理の分野では、組織内に存在する、あるいはネットワークに接続されたIT資産の情報をまとめたデータベースをインベントリという。パソコンやサーバ、ネットワーク機器、周辺機器などのハードウェアのほか、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフト、内部の構成部品なども管理対象となる。
記録される情報としては、機器の型番や仕様、製造番号、IPアドレス、設置場所、導入時期、保守契約の状況や利用履歴などがある。ソフトウェアについては製品名やバージョン、ライセンス数、インストール状況などが管理対象となる。購入価格や減価償却といった財務・会計上のデータを紐付けて記録し、IT資産管理と財務管理を一元化する運用も行われる。
組織内の機器の台数増加や構成の複雑化、リモートワークの普及によるネットワーク環境の変化に伴い、機器の情報を手動で集計することは困難になっている。そのため、ネットワーク経由で各端末から設定情報や導入ソフトウェアの状況を自動収集し、インベントリを常に最新の状態に保つ資産管理ソフトウェアやクラウドサービスが用いられる。
インベントリの整備・更新を通じた継続的な監視によって、未承認の機器やソフトウェア(シャドーIT)の発見、脆弱性の影響範囲の調査、老朽化した設備の特定なども可能となる。クラウドサービスや仮想サーバ、モバイル端末なども管理対象に含まれるようになり、収集・管理される情報の範囲は拡大している。
ビデオゲームの分野では、プレイヤーが操作するキャラクターの所持アイテムや装備品を保管、一覧表示する領域やメニュー画面をインベントリと呼ぶことがある。所持品の確認や使用、破棄、並べ替えといった操作を行うための仕組みとして、特にロールプレイングゲーム(RPG)やアクションゲームで広く用いられている。